この記事の結論
履歴書の「免許・資格」欄には、資格の正式な名前と、修了・登録・取得した年月を、取った順に書きます。介護福祉士は国家試験に合格しただけでは名乗れず、登録して初めて「介護福祉士」と書けます。ホームヘルパー2級は今も持っている名前のまま書けます。
あわせて、iACTOR!に掲載中の介護・看護の求人85,262件(2026年10月1日時点)を集計すると、介護職の求人の46.1%は介護の資格を「必須」としておらず、看護職の求人の57%は准看護師でも応募できる条件でした。
集計したデータについて
この記事の数字は、iACTOR!が2026年10月1日13時55分時点で公開していた求人のうち、職種が「介護職・介護スタッフ」「介護福祉士」(以下、介護職)と「看護師・准看護師」(以下、看護職)の求人を数えたものです。
| 区分 | 求人数 | うちハローワーク掲載分 |
|---|---|---|
| 介護職 | 51,238件 | 50,894件 |
| 看護職 | 34,024件 | 33,989件 |
| 合計 | 85,262件 | 84,883件(99.5%) |
資格の集計は、書式がそろっているハローワーク掲載分の求人票の「必要な資格」欄を読み取って行いました。資格名の後ろに「必須」と書かれているものを必須、「あれば尚可」と書かれているものを歓迎として数えています。「いずれかの資格を所持で可」とある求人は、並んでいる資格のうち最も取りやすいものを応募の条件として数えました。
介護職の求人は、どの資格を求めているか
介護職の求人(ハローワーク掲載分50,894件)で、応募に必要とされている介護の資格を、いちばん取りやすい条件で分けると次のとおりです。
| 応募に必要な介護の資格 | 求人の割合 |
|---|---|
| 介護の資格を「必須」としていない | 46.1% |
| 初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上 | 32.8% |
| 実務者研修以上 | 3.9% |
| 介護福祉士 | 15.0% |
| 介護以外の資格だけを必須としている | 2.2% |
「介護の資格を必須としていない」46.1%には、資格欄が空欄の求人(14.3%)を含みます。空欄の求人は「資格不問」と書かれているわけではないため、気になる場合は応募先に確かめてください。本文や条件の中に「無資格可」「無資格OK」などとはっきり書いている求人は2.8%でした。
資格ごとに見ると「歓迎」も多い
必須としている求人とは別に、「あれば尚可(歓迎)」として資格名を挙げている求人もかなりあります。
| 資格 | 必須 | あれば尚可 |
|---|---|---|
| 介護職員初任者研修 | 31.3% | 16.1% |
| ホームヘルパー2級(旧名称で記載) | 13.9% | 6.8% |
| 介護福祉士実務者研修 | 15.5% | 11.9% |
| 介護福祉士 | 27.3% | 26.3% |
1件の求人が複数の資格を挙げていることがあるため、合計は100%になりません。
看護職の求人は、看護師と准看護師のどちらを求めているか
看護職の求人(ハローワーク掲載分33,989件)で、看護師と准看護師の扱いを分けると次のとおりです。
| 求人の条件 | 求人の割合 |
|---|---|
| 看護師か准看護師のどちらかで可 | 45.8% |
| 看護師のみ(准看護師の記載なし) | 41.9% |
| 准看護師が必須(看護師の記載なし・または歓迎) | 10.8% |
| 看護師・准看護師ともに必須と書かれている | 1.0% |
「どちらかで可」と「准看護師が必須」を合わせると、約57%の求人は准看護師でも応募できる条件でした。准看護師と看護師の違いや、准看護師から看護師を目指す方法は「准看護師から正看護師になるには」で詳しく紹介しています。
普通自動車免許は、介護職の約3割で必須
訪問や送迎があるため、運転免許を条件にしている求人も少なくありません。
- 介護職:必須32.3%、あれば尚可15.5%、記載なし52.1%
- 看護職:必須24.0%、あれば尚可11.1%、記載なし64.8%
AT限定を不可としている求人は、介護職で0.4%、看護職で0.3%とごくわずかでした。AT限定の免許でも応募できる求人がほとんどです。
履歴書の「免許・資格」欄の書き方の基本
厚生労働省の履歴書様式例では、学歴・職歴とは別に「免許・資格」の欄があり、左から「年」「月」「内容」を書く形になっています。
- 取った順に書く:古いものから順に、1行に1つずつ書きます。
- 正式な名前で書く:「ヘルパー」「介福」のような略し方ではなく、修了証明書・登録証・免許証に書かれている名前を写します。
- 年の書き方をそろえる:学歴・職歴の欄と同じく、和暦(令和◯年)か西暦のどちらかにそろえます。
- 年月は書類の日付で:研修は修了した年月、介護福祉士は登録した年月、看護師・准看護師は免許を受けた年月を、手元の証明書や登録証・免許証で確かめて書きます。
- 仕事に関係するものを優先:欄が足りないときは、応募する仕事に関係する資格と運転免許を優先します。
「修了」「登録」「取得」という書き方は、法律で決まった書式ではなく、履歴書で一般に使われている書き方です。法律の上では、研修は「修了」、介護福祉士は「登録」、看護師・准看護師は「免許」という言葉が使われているので、それに合わせると誤解がありません。
介護の資格の書き方の例
| 持っている資格 | 「内容」に書く例 |
|---|---|
| 初任者研修 | 介護職員初任者研修 修了 |
| ホームヘルパー2級 | 訪問介護員養成研修2級課程 修了(修了証明書の名前のとおりに) |
| 実務者研修 | 介護福祉士実務者研修 修了 |
| 実務者研修(受講中) | 介護福祉士実務者研修 修了見込み(令和◯年◯月) |
| 介護福祉士(登録済み) | 介護福祉士 登録 |
| 介護福祉士(合格・登録前) | 介護福祉士国家試験 合格(登録手続き中) |
介護職員初任者研修
初任者研修は、介護の仕事の入り口になる研修で、厚生労働省の通知でカリキュラムは合計130時間とされ、別に筆記試験による修了評価があります。修了した年月とあわせて「介護職員初任者研修 修了」と書きます。研修の内容や費用は「介護職員初任者研修とは」で紹介しています。
ホームヘルパー2級は、持っている名前のまま書けます
ホームヘルパー2級(訪問介護員養成研修2級課程)は、平成25年に初任者研修に切り替わった古い課程です。厚生労働省の通知では、旧課程を修了した人は「介護職員初任者研修の修了の要件を満たしているもの」として扱うとされています。そのため、初任者研修を受け直す必要はなく、修了証明書に書かれている名前のまま書けば大丈夫です。今回の集計でも、介護職の求人の13.9%が「ホームヘルパー2級」という旧名称のまま必須条件に挙げていました。
介護福祉士実務者研修
実務者研修は、厚生労働省の案内で「期間は6ヶ月以上、授業は450時間以上」とされている研修です。正式な名前は「介護福祉士実務者研修」です。受講中の場合は、修了する予定の年月を添えて「修了見込み」と書くことがあります。その場合は面接などで修了予定を伝えられるようにしておきましょう。研修の内容は「実務者研修とは」で紹介しています。
介護福祉士は「合格」と「登録」を分けて書く
社会福祉士及び介護福祉士法では、国家試験に合格した人は「介護福祉士となる資格を有する」とされ、そのうえで介護福祉士登録簿に登録を受けなければならないと定められています。また、介護福祉士でない人は介護福祉士という名前を使ってはいけないとされています。
そのため、登録が済むまでは「介護福祉士」とだけ書かず、「介護福祉士国家試験 合格(登録手続き中)」のように書くのが安全です。登録が済んだら、登録証に書かれた登録の年月で「介護福祉士 登録」と書きます。受験の条件は「介護福祉士の受験資格」にまとめています。
看護の免許の書き方の例
| 持っている免許 | 「内容」に書く例 | 免許を出すところ |
|---|---|---|
| 看護師 | 看護師免許 取得 | 厚生労働大臣 |
| 准看護師 | 准看護師免許 取得 | 都道府県知事 |
| 看護師(国家試験に合格し、免許の手続き中) | 看護師国家試験 合格(免許申請中) | — |
看護師免許と准看護師免許
保健師助産師看護師法では、看護師は「厚生労働大臣の免許を受けて」、准看護師は「都道府県知事の免許を受けて」仕事をする者とされています。どちらも免許を受けた年月を、免許証で確かめて書きます。准看護師免許を持っていて、その後に看護師免許を受けた場合は、取った順に2行に分けて両方書きます。
看護師を目指して学校に通っている准看護師の場合
在学中の学校は「学歴」の欄に書きます(例:「◯◯看護学校 看護学科 在学中」)。「免許・資格」の欄には、すでに持っている准看護師免許を書きます。
普通自動車免許の書き方
履歴書では「普通自動車第一種運転免許 取得」と書くのが一般的です。AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)取得」と書きます。取得した年月も忘れずに書きます。介護職では求人の約3割が普通自動車免許を必須としているので、持っている場合は忘れずに書きましょう。
資格によって掲載給与はどう違うか
ハローワーク掲載分の求人について、正社員の月給とパートの時給(どちらも求人票の下限額)の中央値を、応募に必要な資格ごとに並べました。
| 求人の条件 | 正社員の月給 | パートの時給 |
|---|---|---|
| 介護:介護の資格の必須なし | 205,000円 | 1,200円 |
| 介護:初任者研修以上が必須 | 220,000円 | 1,280円 |
| 介護:介護福祉士が必須 | 229,780円 | 1,357円 |
| 看護:准看護師が必須 | 210,000円 | 1,400円 |
| 看護:どちらかで可 | 232,000円 | 1,450円 |
| 看護:看護師のみ | 250,000円 | 1,600円 |
求人票に書かれた給与の下限の中央値です。外れ値(月給10万円未満・100万円超、時給800円未満・5,000円超)は除いています。実務者研修以上を必須とする求人(正社員1,464件)は中央値が27万円と高く出ましたが、サービス提供責任者などの役職を兼ねる求人が混ざっている可能性があり、資格の違いとして比べられないため表から外しています。
求める資格が上がるほど、掲載されている給与の中央値は高くなる傾向がありました。ただし、施設の種類・地域・役職などをそろえて比べたものではないため、「この資格を取ると給与がいくら上がる」という意味ではありません。職種ごとの給与の相場は「介護福祉士の給与相場」「看護師・准看護師の給与相場」でも確かめられます。
このデータで言えること・言えないこと
- 言えること:2026年10月1日時点のiACTOR!掲載求人で、求人票がどの資格を必須・歓迎として挙げていたかの割合と、掲載されている給与の水準。
- 言えないこと:実際に支払われた給与、資格を取ったことによる給与の増え方、採用されやすさ。資格欄が空欄の求人が本当に資格不問かどうか。
- 数え方の注意:資格の判定は求人票の文章を読み取ったものです。「未経験可」「無資格可」のような表現は、書き方の違いで数えもれがあるため、実際より少なめに出ます。
- 対象の偏り:数えた求人の99.5%はハローワーク掲載分です。求人サイトや紹介会社だけに出ている求人は、ほとんど含まれていません。
よくある質問
ヘルパー2級は今も履歴書に書けますか?
書けます。ホームヘルパー2級は初任者研修に切り替わった古い課程ですが、厚生労働省の通知で初任者研修を修了したのと同じ扱いとされています。修了証明書の名前のとおりに「訪問介護員養成研修2級課程 修了」などと書きます。
介護福祉士の試験に合格したけれど、登録がまだです。何と書けばいいですか?
「介護福祉士国家試験 合格(登録手続き中)」のように書きます。介護福祉士という名前は登録してから使えるものなので、登録前は「介護福祉士」とだけ書かないようにしましょう。登録が済んだら「介護福祉士 登録」と書き直します。
研修を受けている途中ですが、履歴書に書いてもいいですか?
修了する予定の年月を添えて「修了見込み」と書くことがあります。たとえば「介護福祉士実務者研修 修了見込み(令和◯年◯月)」です。修了していないものを「修了」と書くのは避けてください。
准看護師で応募できる看護の求人はどのくらいありますか?
2026年10月1日時点のiACTOR!掲載求人(ハローワーク掲載分)では、約57%が准看護師でも応募できる条件でした。「看護師のみ」の求人は41.9%です。
資格がなくても応募できる介護の求人はありますか?
介護職の求人の46.1%は、介護の資格を「必須」としていませんでした(資格欄が空欄の14.3%を含む)。ただし、「無資格可」とはっきり書いている求人は2.8%なので、気になる求人は応募前に確かめると安心です。始め方は「無資格・未経験から介護職を始めるには」で紹介しています。
介護の仕事に運転免許は必要ですか?
介護職の求人の32.3%が普通自動車免許を必須としていました。訪問介護や送迎のある施設で多い条件です。AT限定を不可としている求人は0.4%だけなので、AT限定でもほとんどの求人に応募できます。
求人を探す・履歴書を作る
履歴書は、同じ運営会社(株式会社リスト)の無料の履歴書作成サービス「履歴書ノート」でも作れます。厚生労働省の様式例にそった履歴書を、スマホで入力してPDFで保存できます。「免許・資格」の欄も、この記事の書き方の例のとおりに入力できます。
出典
- 保健師助産師看護師法(第5条・第6条・第7条・第8条):厚生労働省 法令等データベース mhlw.go.jp
- 社会福祉士及び介護福祉士法(第2条第2項・第39条・第42条第1項・第48条第2項):厚生労働省 法令等データベース mhlw.go.jp
- 介護員養成研修の取扱細則について(老振発0328第9号):厚生労働省
- 介護福祉士実務者研修についてのよくある質問:近畿厚生局
- 介護福祉士の登録:社会福祉振興・試験センター
- 履歴書様式例:ハローワークインターネットサービス
- 求人の集計:iACTOR!掲載中の公開求人(2026年10月1日13時55分時点、介護職51,238件・看護職34,024件)