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介護施設で働く看護師の給料|相場・内訳・収入アップの方法

公開日:2026年8月13日

介護施設に勤務する看護師の給与相場は、施設種別・地域・経験年数によって幅があります。基本給や各種手当の内訳、病院との比較、認定看護師資格取得など収入を上げるための方法を具体的に解説します。

介護施設で働く看護師の給料相場

介護施設での看護師の給与水準は、病院勤務とどう違うのか気になる方は多いでしょう。結論から言えば、施設の種類・規模・地域・経験年数によって幅があり、一概には言えません。ただし、夜間対応が少ない施設では「病院より残業が少ない分、年収は抑えめ」になる傾向がある一方、夜勤手当や特定の資格手当がつくことで収入が上がるケースもあります。この記事では、給料の相場と内訳、収入に影響する要素、そして収入アップの具体的な方法を整理します。

介護施設の看護師|給料の平均・幅

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」や「介護従事者処遇状況等調査」などを参考にすると、介護施設に勤務する正規雇用の看護師の月給(所定内給与)はおおむね25万〜35万円前後が一つの目安とされています。年収ベースでは350万〜500万円程度の範囲に多くの方が分布しますが、施設の種類や地域によってこの幅は大きく変わります。なお、数値は毎年更新されるため、最新の統計については厚生労働省の公式発表も合わせてご確認ください。

病院勤務の看護師と比較した場合、夜勤回数が少ない施設では夜勤手当の分だけ年収が低くなりやすい傾向があります。一方で、日中のみの勤務が中心になることで残業時間が短くなりやすく、「時間単価で見ると大きく変わらない」と感じる方もいます。

給料の内訳:基本給・各種手当・賞与

基本給

基本給は経験年数・保有資格・施設の給与テーブルによって決まります。介護施設では病院ほど細かい給与ラダーが整備されていない場合もありますが、大手法人や医療法人系の施設では昇給制度が明文化されていることが多いです。

主な手当の種類

  • 夜勤手当:1回あたり数千円〜1万数千円程度が一般的です。施設や雇用契約によって異なります。夜勤の回数が月収に直結するため、夜勤可能かどうかは収入水準を左右する大きな要素です。
  • 資格手当:看護師免許に加え、認定看護師・専門看護師などの上位資格を保有している場合に支給されることがあります。金額は施設によって差があります。
  • 処遇改善加算に関連した手当:介護報酬上の「処遇改善加算」は本来介護職員を対象とした制度ですが、施設によっては看護師にも一部還元される場合があります。勤務先によって取り扱いが異なるため、採用時に確認することをおすすめします。
  • 通勤手当・住宅手当:法人によって支給の有無や上限額が異なります。住宅手当や宿舎制度がある法人では、実質的な手取りが増えることがあります。
  • 管理職手当:施設の看護職をまとめるリーダー・主任・看護師長などの役職に就いた場合に加算されます。

賞与(ボーナス)

正規雇用の場合、賞与は年2回支給される施設が多く、年間で基本給の2〜4カ月分程度が一般的な目安です。ただし、法人の経営状況・規模・施設種別によって差が出ます。社会福祉法人・医療法人・株式会社などの法人形態によって賞与水準が異なる場合もあります。

給料に影響する主な要素

施設の種類による違い

介護施設といっても、特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)・有料老人ホーム・グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など種類は多様です。一般的に、医療依存度が高く看護師の役割が大きい老健や療養型施設では給与水準が高めになる傾向があります。一方、小規模な民間施設では給与水準にばらつきが見られます。

地域による違い

都市部と地方では物価・最低賃金・医療介護市場の規模が異なるため、給料にも差が生じます。首都圏や大都市圏は給与水準が高めになる傾向がありますが、住居費など生活コストも高い点を考慮する必要があります。

経験年数・キャリア

看護師免許取得後の経験年数が長くなるほど、基本給や役職手当が上がりやすい傾向があります。また、介護領域での専門的な知識や認知症ケアの経験があると、施設側からの評価が高まる場合があります。

雇用形態

正規雇用・パート・派遣によって時給・月給・賞与の有無が大きく異なります。パートや派遣は時間の融通がきく反面、賞与・退職金・昇給制度が設けられていないことが多く、年収ベースで比較する際には注意が必要です。

収入を上げるための方法

夜勤回数を増やす

夜勤手当は月収を引き上げる即効性が高い方法の一つです。体力や生活リズムと相談しながら、夜勤可能な施設・シフトを選択することで年収の底上げにつながります。

上位資格・専門資格の取得

認定看護師(認知症看護・緩和ケアなど)や専門看護師の資格を取得すると、資格手当の加算や役職への登用につながる場合があります。また、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を持つと、施設によってはキャリアの幅が広がり、評価される場面が増えることもあります。

管理職・リーダー職を目指す

看護主任・看護師長などの役職に就くことで、管理職手当や賞与への反映が期待できます。施設の規模によっては施設全体の医療・看護体制を統括するポジションもあり、責任の大きさに応じた処遇が設定されている場合があります。

施設・法人の選び方を見直す

同じ「介護施設の看護師」でも、法人の規模・種別・地域によって給与水準は大きく異なります。求人票の基本給・手当の内訳・賞与実績・昇給実績を比較することが重要です。「夜勤なし」「残業少なめ」をうたう施設では、その分の手当が少ない可能性があるため、総支給額と働き方のバランスを総合的に判断することをおすすめします。

処遇改善に積極的な施設を選ぶ

介護報酬の処遇改善加算を高い区分で取得している施設は、職員全体の処遇改善に取り組んでいる可能性が高いです。看護師への直接適用状況は施設によって異なりますが、職場環境の整備や待遇改善に前向きな法人かどうかを見極める一つの指標になります。

まとめ

介護施設で働く看護師の給料は、施設の種類・地域・経験年数・夜勤の有無など複数の要素が重なって決まります。月給25万〜35万円、年収350万〜500万円程度が一つの目安ですが、これはあくまで平均的な幅であり、個人の状況によって大きく変わります。収入アップを目指すには、夜勤の活用・資格取得・役職へのキャリアアップ・法人選びという複数のアプローチを組み合わせることが現実的です。転職や施設選びの際は、求人票の数字だけでなく手当の内訳・賞与実績・昇給制度を必ず確認するようにしましょう。

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この記事の監修者
高司 浩 社会保険労務士・行政書士

社会保険労務士(登録番号13240309)・行政書士。労働条件・社会保険・資格制度の専門家として、資格・給料・働き方に関する記事の正確性を監修しています。

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